気を放つ風景 photography

水の清めと海の力

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水の清めと海の力

 海を見つめていれば、だれもが日常の感覚から解放され、心広がる。海、空、陸、河という水の循環は地球という生命体の最も重要な営みであり、森や作物、人や動物を育んできた。
 水と触れ合える身体、海の力を感じられる感性を呼び戻す必要があるだろう。

海は恐れと黄泉の国

 水によって生命は誕生し、水に育まれ生きることができる。しかし、海や川そして風雨は、時として猛威をふるい、すべてを流し去ってしまうのである。この恐れと至福の黄泉の国としての海・水を改めて感じていくことが大切である。旅の中で訪れる河、湖、湧水、温泉、海を通して水の気配を感じていきたい。

水龍との気の交流

 風水では河や湖などを陰の生気の流れる龍にたとえ、水龍と呼んだ。水龍は、汚れを清め、目に見える効能がすみやかに現われるといわれる。清らかな水龍の前で気の交流を試みてみよう。

  • 水の気流れで清める:山を背にして、二つの川の合流点や、川が蛇行し囲い込んでいるような場所が、山の生気と川の生気が溶けあう蔵風得水のスポットである。リラックスして自然体で立ち、全身で水気の波動を感じる。体の疲れや心のストレスは、水の気流に浄化されていく。
  • 湖の気に浴する:湖水が深く澄みわたり、鏡のように波の静かな湖は生気を湛えているとされる。湖面に両手をかざすように前に伸ばし、5分ほど自然体の姿勢で立ってみよう。羊水のような湖の気に浴していると、元気が充電され、意識は波紋のように広がっていく。
  • 水脈の流れに合一する:水の気に対する感受性が強くなったところで、水辺に座り瞑想しよう。目は半眼にして、水の流れや波紋を眺め、水の流れる音に耳を澄ます。水の気の流れに心身をゆだね、生命自然の根源の力である水に合一していくのである。

海は地球の羊水

 バリ島のサヌール海岸の浅い海に私は浮遊していた。静かに見渡せば、天空は半球状になっているのに気づく。海そのものも半球状で、私は大いなる気球の中心に浮かんでいるような気がした。私は海という羊水の中で深いやすらぎに包まれていた。
 深い藍色の海の広がりと潮騒の波動は、はるかな生命の源へといざなう。海を感じていると心が広がり永遠なる感覚に包まれるのは、海そのものが魂の故郷であるからだろう。
 

水の悟り

 水は柔らかくとらわれない。水は地球において何よりも包容力と親和力を有する。水は張力と水圧を蔵している。その巨大な波動エネルギーは、破壊力をも持っている。水は全てのものを浄化する働きがある。
水はさまざまな力を持ちながら、無色にして透明で、波が凪げば鏡のようになり、すべてを映しこむ。この空なる永遠性こそが水の本質なのであろう。

*詳しくは『体感 パワースポット』をご覧ください。

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