気を放つ風景 photography

風水による土地の読み方

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風水による土地の読み方

 風水の良い場が聖地や都市になっているのは、必ずしも東アジアだけではなく、風水の基本的な景観のとらえ方は世界各地の伝統的な文化に共通するものがあるようである。風水の基本を手がかりにその土地の気を読み解いていこう。

陽の気を蓄え、陰の気を得る場   

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 風水では、大地も人と同様に生きており気の流れる脈があり、気の集まる穴(つぼ)があるという。活動的気勢を持った山並みは「龍脈」と呼ばれ、陰陽の龍脈が相交わり、生気が集中するポイントは「龍穴」と呼ばれる。生気を蔵する龍脈に囲われ、龍穴を中心とした村や町は「蔵風得水」の地といい、陰陽冲和、生気感応の吉地とされた。

四方を霊山に抱かれた土地

 蔵風得水の理想地は、北方、東方、西方を山で囲われ、南方に開けた「四神相応」の地である。北方には高山(玄武)、東から波打つ山並み(青龍)、西からうねる山並み(白虎)が両腕で平野(明堂)を囲いみこむように抱いている(環抱)。龍穴の周りを清流(水)が曲流し、南には小山(朱雀)があり生気の漏れ出るのを防いでいる。
 日本や中国に限らず世界の古くから続いている都市は、四神相応に近い景観をしていることが多い。西安、ソウル、京都などの古都が好例である。

高台から風水を眺望する

 域全体が見渡せる展望台や山頂に登ってみると、風水の全体像を知ることができる。山並みの連なりや河の流れに目を向けてみよう。方位を確かめ、日当たりや風向きを感じてみよう。時間や場所があるならば下界全体を感じながら、観気功をやってみるといい。

源の山はどこか

 風水では、龍脈(山並みや川)は、源泉である「祖山」(根元にあたる霊山)から来るという。例えば京都では、玄武にあたる山は北山や鞍馬山であり、東山、青龍脈の元をたどれば、北東の比叡山であろう。古来から発展している都市や村落は四神相応の山河に包まれ、その源泉としての祖山が控えているものである。

風景から連想する

 風水では山や地形を動物や神仏の顔に見立てる。「同気感応」という考え方であり、同じような形体をもつ物、相似している物どうしは同じ性質の気が働くと考えられている。
 見え方は、見る方の心身の状態によって変わってくるものである。風景がどういう風に心に映るかを感じるのも気配の旅ならではの楽しみである。

水辺は日の当たる高台がいい

 水は心身を浄化する聖なるものとして最も重要な要素であるが、一方、水は冷たく体を冷やす性質から陰気の代表とされる。また川は流れ、運ぶことから、発展、豊穣のシンボルである。さらに、日当たりの良い水辺であると、太陽の陽気と融和して、生気は強まる。
 川や海岸線が曲流しているところでは、陸地が水側に膨らんでいる高台側が、安全なポイントとなる。陸地が水側に押され窪んでいるような凹地は、水が押し寄せ、水害になる可能性が高い。

*詳しくは『体感 パワースポット』をご覧ください。

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