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聖地巡りの心得

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聖地巡りの心得

地元の社寺に参詣する

 土地の氏神を祭る神社や土地を守っている寺に参詣することは、昔からの巡礼の基本であると言ってもよい。由緒ある社寺はそこ自体が風水スポットである場合が多い。
 ただ、移築されたり方位が変えられたりしたところも多いので注意を要する。だから社寺を訪れた際には、由来を示す縁起書に目を通したい。

拝礼は形よりも心

 霊山や巨木を前にしたり、社寺や教会などにお参りすると、その正面に向かって自然にこうべを垂れたり、合掌してしまうものである。それは聖なる空間に入らせていただくという敬意の表現であり、空間や神仏のシンボルに対して向かい合うということである。
 正式な拝礼はどうすればよいか迷う時があるだろうが、外部からの参詣であれば、聖地に入らせてもらうことへの感謝の気持ちが何より大切であろう。

霊気は背後の山からくる

 神社の本殿や、お寺の本堂などは、あたかも太陽の光を集めるレンズのような働きがある。霊気は御神体や本尊に集中しているが、そのパワーの源泉は、背後の山や周りの川や泉などから来ている。だから、社寺をお参りする時や祈る時に、建物内部にだけ意識を向けるのではなく、周りの自然に対しても祈る心が大切なのである。

祈りの意味

 聖地や社寺では、自然と祈りの気持ちになるものである。祈りにおいては、建物や神仏像に祈るだけではなく、場や空間の気配と一つになることが大切なのである。
 社寺へ参詣すると、苦しい時の神頼みで、心願成就、病気平癒、商売繁盛を祈念する方が多い。しかし、聖地とは、神仏の霊気と一体化するところであり、本来、自己や他者への欲望を念じる場所ではない。祈りでまず大事なことは、心と体を緩め、心を無にして、聖地、神仏と溶け合うことであろう。

奥の院へのお参りのマナー

 元来、奥の院こそが神仏が顕現された霊場である場合が多いが、迷いやすい森の奥にあったり、崖にあるなど危険な箇所も多く、必ず二人以上で、管理の方や近所の人に参拝することを告げ、行き方を詳しく聞いてから出発したい。記念に石や植物などを持ち帰るような非礼な行為は慎みたい。

伝説は土地の謎解き

 伝説や土地のいわれを調べ、その地のコスモロジーを知ることも、聖地を訪ねるうえで大切なことである。伝説・神話は、土地の自然や成り立ちを暗示的に語っているものも多いし、史実が元になっていたり、モデルになった人物がいた可能性もある。

*詳しくは『体感 パワースポット』をご覧ください。

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